【コラム】まとめサイト
現在、インターネット上には、弁護士を比較するためのサイト(いわゆるポータルサイト)が多く存在し、これらのサイトには、多くの弁護士が登録されており、また、得意分野を指定して検索することもできます。
しかし、弁護士を比較するためのサイトが、離婚に詳しい弁護士を選ぶための手段として最適であるとは限りません。
弁護士比較サイトに掲載をしてもらうためには、費用がかかることが多く、有料枠を購入すれば、検索結果の上位に表示される場合もあります。
そうすると、弁護士比較サイトで離婚の分野で検索した結果、上位に表示される弁護士が離婚に詳しいとは限りません。
離婚について詳しい弁護士を見つけるためには、どうすれば良いのでしょうか。
例えば、まわりに弁護士に委任して離婚事件を解決してもらった方がいらっしゃれば、その方に弁護士ご紹介をいただくことができる場合があります。
もっとも、周りに弁護士を知っている方がおらず、インターネットで離婚に詳しい弁護士を見つけるためには、どのようにしたら良いのでしょうか。
まず、地元の事務所を探されてはいかがでしょうか。
地元の事務所であれば、打ち合わせなどで面談することも容易であり、実際に面談をして、弁護士に離婚について相談をすれば、ある程度、離婚に詳しいか否か判断できるのではないでしょうか。
特に、離婚においては、法律的な理論だけでなく、ご相談者の心情面の理解も重要になります。また、離婚の場合、子供の親権、慰謝料、財産分与、養育費、面会交流、年金分割などポイントとなりうる要素が多岐にわたり、どのような方針で離婚調停や離婚訴訟にのぞむか、弁護士と一緒に方針を決める必要があります。このような点も、実際に弁護士と会って話をすれば、ご相談者にとって、調停や訴訟をお願いできる弁護士なのか、ある程度判断できるのではないでしょうか。
また、実際に弁護士に離婚の調停、訴訟などを依頼した場合、打ち合わせが必要な場面がでてくることが多いと思いますので、打ち合わせをすることが容易であることは、弁護士を選ぶうえでのポイントの一つとなるのでしょうか。
次に、解決実績、ホームページの内容についても着目してはいかがでしょうか。
解決実績が多くあるということは、それだけ、離婚分野で経験を積んだということであり、離婚調停や訴訟事件の解決を数多く経験することにより、それだけ、離婚に関して詳しくなることが多いと思います。
また、ホームページに具体的に掲載されている原稿について内容を読めば、離婚事件について詳しいか否か、ある程度、判断できるのではないでしょうか。
また、弁護士としての経験年数についても着目してはいかがでしょうか。
離婚分野に限らず、弁護士として、交渉事件、調停事件、訴訟事件などを数多く経験しているということは、交渉事件、調停事件、訴訟事件について、詳しくなることが多いと思います。
また、弁護士になったときから、離婚事件を扱っていたのであれば、長年、離婚事件を経験してきたということであり、離婚事件における方針のたて方や心情面の理解なども含め、離婚事件に詳しくなっていることが多いと思います。