新型コロナウィルス感染症と面会交流
事務員:新型コロナウィルス感染症が広がり、不安な気持ちになりますね。
弁護士:確かに、学校が一斉に休校になったり、私も全く経験したことがないことなので、不安な気持ちになりますね。
事務員:ところで、新型コロナウィルス感染症の広がりは、面会交流にどのような影響を与えるのでしょうか?
弁護士:子を監護、養育している側からすれば、面会交流は、感染のリスクがあるので、会わせたくないという心情になる方もいらっしゃると思います。
一方、面会交流を求める側からすれば、感染予防に十分に配慮するので、子供と会いたいという気持ちになりますね。
事務員:そうですね。
弁護士:個人的な意見ですが、緊急事態宣言がでたからという理由だけで、面会交流を拒絶できるかというと、難しいのではないかと思います。
事務員:そうすると、どうしたら良いのでしょうか?
弁護士:子を監護、養育している側からは、屋外で、マスク着用で面会交流を提案するなど、感染のリスクを下げる提案をする必要があると思います。また、子が生活している地域での新型コロナウィルスの感染の広がりによっては、一時的にインターネットを利用して、面会交流を行うことを提案することも考えられます。
事務員:そうですね。実際に子を監護、養育している側からすれば、子が感染することはとても心配ですね。
弁護士:面会交流を求める側からは、屋外など感染リスクの少ない場所で、マスクを着用し、手洗いや消毒液の利用などをし、当日、発熱や咳があれば、延期するなど、感染防止に向けた努力をしながら、面会交流を提案することが考えられます。
また、子の精神的な側面からは、子を監護、養育していない親からも愛情を受けて成長していくことが、子の健全な成長にとって重要なことだと思います。
事務員:なるほど。
弁護士:新型コロナウィルス感染症が今後どのようになるか、将来の予測は難しいですが、子を監護、養育する側と面会交流を求める側がよく話し合って、子のために最善の面会交流を行うことが重要だと思います。
事務員:新しい問題なので、明確な答えを出すことは難しいですね。
大変な時だからこそ、子のために何が良いか、双方でよく話し合うことが重要ですね。
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